毎度、お世話になっております。

クラウンライン台湾の岡和田です。

 

今回も忙しくする日本人の皆様へ、台湾・日本に関連したニュースを、

ご紹介させていただければと思います。

よろしければ、ご一読していただけましたら幸いでございます。

 

先日、ある通関業者から聞いた話ですが、顧客の荷物の中からタバコが見つかり没収となったそうです。

私が気になったのはその量です。

 

台湾ではタバコの免税範囲は200本(1カートン)までですが、そのお客さんが持ち込んだ量は100本(5パック)程度しかありませんでした。

 

なぜ没収されてしまったのでしょうか？

それは、そのタバコが加熱式タバコの葉だったからなんです。

 

今回のメルマガでは、台湾で取り締まりが厳しくなる電子タバコや加熱式タバコについて深堀したいと思います。

 

 

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台湾では電子タバコは全面禁止

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日本でアイコスなどの加熱式電子タバコを愛用する人は、非常に増えてきています。

 

しかし、以前から台湾では電子タバコ(加熱式も含む)は公には販売されていませんでした。
その為、愛煙家の人は電子タバコなどをスーツケースなどに入れて持ち込んでくる方もいらっしゃいました。
（持ち込みも昔から禁止ではいましたが、放置されていたのでしょうか…）

 

しかしながら、2023年2月15日に改正された菸害防制法（たばこ危害防止法）が、

同年3月22日に施行され、電子タバコ、加熱式タバコの取り扱いが変更となり、全面禁止となりました。

 

具体的には同改正により、電子タバコ(注1)の製造、輸入、販売、供給、展示、広告、使用が全面的に禁止されました。

(注1)リキッドと呼ばれる液体を加熱させることで発生した水蒸気を吸引するもの

 

また、加熱式タバコ(注2)が審査対象に指定され、同製品を製造または輸入する場合、事前に衛生福利部へ申請し、健康リスク評価審査を受ける必要があります。

(注2)葉などを燃焼させず、専用機器を用いて加熱することで発生した煙を吸引するもの。

 

この文章をみるだけでは、加熱式タバコについては、政府が認めたものであれば、使用してもよいか？と思うかもしれません。

 

しかし、残念なことに、現在台湾政府に承認された加熱式タバコ機器はございません。

 

そのため、電子タバコ・加熱式タバコの本体機器、液体カートリッジや専用のタバコ自体も、現時点では全て使用禁止ということになります。

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台湾、電子たばこが全面禁止、加熱式たばこの持ち込みも禁止に

▼参考： https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/03/0feb638d6bda127e.html
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ここまでの厳罰化に踏み切った理由はいくつかあると思いますが、思い当たるのは下記だと思います。

 

・台湾国内では持ち込み禁止にしているのに、違法に持ち込む人が増えすぎたから
・台湾国内の路面店やオンラインショップで違法販売する人が増えすぎたから
・電子タバコ(リキッドを使用するタイプ)の健康リスクが明らかになってきたから

 

新しい法案でも電子タバコの方が「全面禁止」と厳しいので、
台湾政府が特に取締まりたいのは電子タバコだと思います。

 

そのため、日本人に使用者が多いアイコスをはじめとした加熱式タバコは、その余波をくらった形になるのかなと思います。

 

紙巻きたばこの葉はOKで、加熱式タバコの葉はNG…。
どちらのタバコの葉も同じような材料だとは思うんですが、そうは問屋が卸さないのですね。

 

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本当に使用も禁止なのか？

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1つ気になったのが、
「すでに所有している人でも、現在使用したら本当にＮＧなのか？」という点です。

 

現に、今日の昼頃に台北駅の喫煙所でアイコスらしきものを吸っている人を見かけました(笑)

 

台湾では違法とは言っても、実際には取り締まっていないことも多いので、
その辺は、少しグレーな部分なんだと思います。

 

台湾の国家衛生局によると、4/21付けで押収件数は計6,100件でその内訳は下記の通り。

 

・違法商品の摘発が計5,495件（電子タバコ4,908件、加熱式タバコ531件、その他56件）
・オンライン上(ネットショップなど)で計605件

 

ちなみに電子タバコ等の違法使用は42件のうち、20歳以上の使用者は1名のみでした。
残りの41件はすべて20歳未満だったとのこと。
※ちなみに法改正で台湾での喫煙は20歳からに引き上げられました

 

ということで、取り締まりのメインは違法商品と違法販売が、現在は中心のようです。

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菸防法嚴查電子煙、加熱菸！開罰28萬元
▼参考： https://ynews.page.link/CLWpR?soc_src=social-sh&soc_trk=ma
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さて、いかがでしたでしょうか？

 

それでは本日はここまで