CROWN LINE Taiwan

クラウンライン・台湾

+886-2-2723-2202
taiwan@crownline.jp
お問い合わせ

中国の肺炎拡大の背景2023.12.01

毎度、お世話になっております。
 

今回も忙しくする日本人の皆様へ、台湾・日本に関連したニュースや、海外引越にかかわる情報をご紹介いたします。
 
現在、中国では子どもの間で呼吸器疾患が急増したり、診断のつかない肺炎のクラスターが発生しております。
台北中央社によると、中国の一部地域で呼吸器疾患の発生が増加していることを受け、衛生福利部は11/27、空港や港湾での水際対策をすでに強化していると発表しました。
================================
台湾、空港などでの水際対策強化 中国での呼吸器疾患増加受け
参考: https://japan.focustaiwan.tw/society/202311280002
================================

 

そこで今回のメルマガでは、中国での肺炎拡大について深堀してみました。
よろしければ、ご一読していただけましたら幸いでございます。

 

--------------------------
コロナの制限緩和後の
感染症増加は普通?
--------------------------

なぜ今、肺炎が中国で流行しているのでしょうか?
 
それは、2019年末にパンデミックが始まって以降、中国は初めて新型コロナの制限措置がない本格的な冬を迎えているからと言えます。
 
実は、すでに新型コロナの制限措置を緩和していた中国以外の国でも、緩和後にはインフルエンザやRSウイルスが増加していました。
 
実際、アメリカでも、22年11月のインフルエンザによる入院患者数が、2010年以来の最多を記録しました。
日本でも、これと同じ様なことが今年の7月頃に起こっています。
 
通常、日本の小児科は冬に患者さんが多く、夏は少ないのが通例です。
ところが、今年の夏はどこの小児科クリニック・病院の小児病棟も、発熱した子供たちでいっぱいになったのです。
 
これは5月に新型コロナが第5類になって感染対策が緩み、人流が回復し、国内の旅行者も、海外からの旅行者も増えたからだと言われています。
================================
今、小児科が疲弊するほど子供の感染症が流行している本当の理由(23/7/13)
参考: https://president.jp/articles/-/71384
================================

 
 
--------------------------
中国の肺炎拡大は少し特殊?
--------------------------

中国の状況が、ほかの多くの国が経験したインフルエンザやRSウイルスによる病気の増加とは異なっているのは、マイコプラズマ肺炎が主流であるという点です。
 
マイコプラズマ肺炎は、昔からよく知られている一般的な呼吸器疾患の1つで、日本でも2016年に大流行しました。
肺炎と聞くと恐ろしいですが、マイコプラズマ肺炎は通常は軽症ですむ「歩ける肺炎」ともいわれる病気だそうです。
 
しかし今回、中国の子どもたちは重症化し、入院が必要な患者が集団発生しました。
マイコプラズマ肺炎は大人にとっては問題なくても、特に免疫システムが未熟な小児では重症化するリスクが高いからです。
================================
「中国の肺炎拡大」免疫低下以外に懸念される要因
参考: https://toyokeizai.net/articles/-/718099
================================

 
また、中国では抗菌薬(≒抗生物質)の過剰使用により、病原菌のマイコプラズマが薬剤耐性を獲得していることが指摘されています。
 
北京での薬剤耐性率は70〜90%に達していて、この耐性が治療の妨げとなり、回復を遅らせる可能性があるのです。
事実、2016年の記事にて、中国の児童へ抗生物質の過剰投与が問題視する声も上がりました。
 
こうした抗生物質の乱用は、現在は治療可能な病気でも薬に対する耐性が強くなるなど、保健衛生にとって世界的なリスクになる可能性があります。
================================
抗生物質を過剰投与される中国の児童、耐性菌出現を招く可能性(16/2/29)
参考: https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/02/post-4597.php
================================

 
新たなコロナウイルスではないようですが、どこまで中国からの情報を信じていいのやら…。
しかしながら、中国での肺炎拡大も気温が下がったころから始まっていますので、
日本やこれからもっと寒くなる台湾も注意が必要だと思います。

 

いかがでしたでしょうか?
それでは本日はここまで

お問い合わせ

Contact

お問い合わせ・ご相談はこちらから。
お見積りだけでもどうぞお気軽に
お申し付けください。