毎度お世話になっております。
クラウンライン台湾の岡和田でございます。
本日も忙しい駐在員様のために、
話題となっているニュースを深堀して皆様にお伝えできればなと思います。
さて、日本ではオミクロン株の派生型「BA.5」流行に伴う「第7波」により、全国の重症者数は1カ月前の5.6倍になりました。
各地の病床ひっ迫も進んでおり内閣官房によると、7/20時点の都道府県の病床使用率は最も高い沖縄で75%に達し、熊本67%、滋賀と和歌山で59%に上る。東京は42%、大阪は41%でした。
厚労省によると「重症者と死亡者は、感染者急増から遅れて増加する傾向」としており、今後も医療ひっ迫が心配されます。
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(参考) 重症者、1カ月で5.6倍 専門家「BA.5、軽症でない」 新型コロナ第7波
(参考)【NHK】病床使用率 全都道府県グラフ
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そこで今回は、前回に引き続き「BA.5」の感染拡大を受けて政府、国民の反応について、皆さんにお伝え出来ればと思います。
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BA.5の症状の特徴
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海外の調査でBA.5感染者の中で多かったのは、倦怠感(76%)、せき(58%)、発熱(58%)、頭痛(52%)、鼻水(51%)だったそう。
これはBA.1や BA.2と同じ症状ですが、下痢(15%)、嗅覚・味覚異常(17%)といったBA.1ではあまりみられなかった症状も一定数いたそうです。
また、大きく違うのが症状が続く期間で、BA.1では平均4日間でしたが、BA.5では平均7日間と長くなっているそう。
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(参考) 『BA.5』わかっている特徴…症状続く期間が“平均7日”に 専門家解説
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重症化はしにくいと言われていますが、実際に軽症と診断された感染者でも症状は「意外と辛い」という声をよく聞きます。
私も5月にコロナ陽性となりましたが、少し重い風邪のような感じでした。
BA.5だと、その症状がさらに伸びる感じでしょうか…。
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子供の陽性が全体の3割
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厚生労働省によると、コロナの新規感染者を年代別にみると、7/12までの1週間では10代が最も多く、全体の16.2%、10歳未満が15.6%と子どもの感染が一番大きい割合だそうです。
母子医療を専門とする東京の愛育病院では毎週土曜日に5~11歳へのワクチン接種を行っていますが、先週から希望者が増え始め、2週連続で予約がすべて埋まったそうです。
愛育病院の浦島さん曰く「感染した子どものほとんどはワクチンを接種していない」とのこと。
政府のまとめによりますと、7/15時点で5歳から11歳の子どものうち2回目の接種を受けた人は全体の17.6%だったそうです。
今まで接種率が低かった子どもへのワクチン接種が夏休みにかけて、一気に加速するのでしょうか?
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(参考) 新型コロナ 子どもの感染増加 ワクチン接種の希望も増加
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すでにBA.5が収束している国も?
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ポルトガルではBA.5が今年5月頭頃に感染拡大し、その後2か月ほどですでに収束しております。
この日本とポルトガルの共通点は下記の通り。
・3回目のワクチン接種率が両国ともに約66%ほど
・感染対策は日本より緩いくらい(公共でのマスク着用、入国時の証明書不要、隔離期間は5日など)
ポルトガルのコロナ研究機関のトップ、エンリケ・バロス教授曰く、
「感染者数は過去最大となりましたが、重症者数や入院者数は過去最少。70歳より若ければ、症状は軽すぎて感染に気が付かないくらいです」
しかし、80歳以上では状況はまるで違ったそう。
「死亡者の95%以上は、80歳以上の人で、かつ基礎疾患のある人。(感染が拡大した)5月は、ブースター接種をしてからかなりの月日がたっていたので、すぐに高齢者に4回目のワクチンを提供したところ、瞬く間に重症例が減少しました」
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(参考) ポルトガル BA.5「感染者最大、重症者最少」収束へ
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こうなると日本も高齢者への4回目接種をすれば大丈夫かと楽観視しそうになりますが、日本の弱点は医師不足と自然免疫があまり獲得できていない点だと思います。
ポルトガルの人口当たりの医師数は日本の倍で、その分医療ひっ迫も起こりにくいのかなと。
逆に日本は病床数が異常に多く、医師が少ないので医療ひっ迫しやすい国だと言えます。
また人口100万人当たりの感染者数は下記の通りで、ポルトガルは過去の感染爆発で相当数の感染者が出たので、自然免疫も相当獲得できていると思われます。
感染者数 死者数
[ポルトガル] 51万人 2379人
[日本] 8万人 252人
※ちなみにポルトガルの人口は1000万人ほど
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(参考) 医師数・看護師数の国際比較(OECD諸国,2017年または直近)
(参考) 医療施設数及び病院病床数の推移
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いかがでしたでしょうか?
今年の夏こそ!と色々と計画を立てていたご家族も、
夏休み直前に感染拡大してしまって困惑しているのではと思います。
どうにか大都市だけでも緊急事態宣言などをせずに乗り越えられたらなと願っております。