毎度お世話になっております。
クラウンライン台湾の岡和田でございます。
本日も忙しい駐在員様のために、
話題となっているニュースを深堀して皆様にお伝えできればなと思います。
台湾の感染者数は大分落ち着いてきており、台湾政府は7/19からマスク着用を緩和しました。自転車やオートバイ乗車時、屋外の開けた場所での仕事時にマスクの着用は不要とのことです。
さらにもともと室内外での運動時はマスク不要でしたが、7/19の発表では散歩も運動という見解を示しました。
ということは屋外を歩いているときはマスク不要? 営業周り、通勤時などマスク不要となると幾分楽になるのですが、街を行き交う人は相変わらずマスクを着用しています…。
皆さん着用義務はないとはわかっているけど、自己防疫のために着用しているということでしょうか??
=・=・==・=・==・=・==・=
(参考) 【台湾】マスク着用等の防疫措置の緩和
(参考) 【台湾】散歩時はマスク不要、王・指揮官が見解
=・=・==・=・==・=・==・=
一方、日本では重症者の数は第6波と比べて低い水準ですが、感染者数が第6波ピーク時の倍、20万人/日に届く勢いですので、患者さんの窓口となる医療の外来現場はひっ迫しております。
=・=・==・=・==・=・==・=
(参考) 17県で病床使用率50%以上 医療ひっ迫が深刻 沖縄は82%一般医療にも影響
(参考) 都道府県ごとの病床使用率など「レベル判断のための指標」
=・=・==・==・=・==・=・=
台湾でもつい最近まで過去最大の感染者数を記録し、救急外来などがひっ迫しましたが、台湾政府の施策により解消させました。
今回は、日本と台湾の感染爆発時の政府の施策の違いについて、どんな違いがあったのか皆さんにお伝え出来ればと思います。
■-----------------
柔軟に対応できる台湾政府
------------------■
台湾でも5月末ごろに過去最大の感染者数(8万人/日)を記録しました。
台湾の人口は2300万人ほどなので、日本の人口比に直すと約48万人/日にもなります!
当然、日本と同じように医療ひっ迫に陥りましたが、台湾政府は濃厚接触者の条件を緩和したり、陽性の確診をする条件を変えたりといった施策が功を奏し、救急外来の受診者数は大幅に減少しました。
<台湾政府の感染爆発時の施策>
・5/8より、自宅隔離(居家隔離)を実施する濃厚接触者の範囲を、原則として同居者に限定
同じ勤務場所の同僚や、学校のクラスメートが濃厚接触者の範囲外と発表。
・5/12より、簡易検査キットで陽性だった場合、医師がオンライン診療※で検査結果を確認し、感染の有無を確定する。
※オンライン診療予約する際、陽性を示す検査キットに名前/検査日を記入の上、健康保険カードと並べて写真を撮影して提出する
・5/17より、陽性者と同居の濃厚接触者は、ワクチンを3回接種済みなら、3日間の自宅隔離(居家隔離)を免除。
代りに、条件付きで外出可能な7日間の「自主防疫※」とすると発表。
※自主防疫…2日以内に簡易検査キットで陰性を確認できれば、仕事や買い物など外出可能。
=・=・==・=・==・=・==・=
(参考) 【台湾】17日から接触者の隔離免除、ワクチン3回接種済みが条件
(参考) 【台湾】抗原検査陽性で感染確定、隔離対象32万人に開始
=・=・==・==・=・==・=・=
日本では濃厚接触者の条件が以前のままで、自宅隔離が余儀なくされ現場のマンパワーが不足するという事態が各所で起こっております。
なぜ日本政府は台湾という成功例があるにも関わらず、柔軟に対応できないのか不思議です。
現に千葉大学病院では診療態勢を維持するため、医療従事者に対し抗原検査を行って陰性であれば出勤を認めるという、台湾とよく似た対策を行っています。
=・=・==・=・==・=・==・=
(参考) 診療態勢維持へ濃厚接触の医療従事者に抗原検査 千葉大学病院
=・=・==・==・=・==・=・=
台湾もまだまだ安心できない点は、まだBA.5が主流となっていない点です。
台湾政府はこのままBA.5の置き換わりが進めば、8月末ごろに再び4-5万人/日まで増える可能性を指摘しております。
前回の感染爆発のピークが8万人/日だったので、少し安心?。
=・=・==・=・==・=・==・=
(参考)【台湾】8月末に感染4万人に増加も、オミクロン株派生型で
=・=・==・==・=・==・=・=