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サル痘について知っておくべきこと2022.07.01

 

毎度お世話になっております。

クラウンライン台湾の岡和田でございます。

 

本日も忙しい駐在員様のために、話題となっているニュースを深堀して皆様にお伝えできればなと思います。

 

日本では新型コロナの話題が減少し、大分落ち着きを取り戻しているように思えます。

しかし、世界では「サル痘」なる新たな脅威が流行していると報告も上がっております。

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(参考) サル痘 台湾で感染者1人を初確認 ドイツから戻った20代の男性

(参考) 米バイデン政権 サル痘 “数週間以内にワクチン30万回分配布”  
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キチンと「サル痘ウイルス」がどういうものかを把握しておくことが大事だと思いますので、本日はなるべくフラットな目線で各所媒体の見解・情報を紹介させていただきます。

まだ明らかになっていないものを取り上げて、皆様に無駄に不安にさせることがないよう気を付けます!!

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サル痘について知っておくべきこと

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まず、サル痘は1958年から初めて症例として確認された古いウイルスで、

人への感染が確認されたのは1970年頃。水痘や天然痘と同じ科に属しているようです。

 

1980年代から2010年にかけ、コンゴ民主共和国での感染者は14倍以上に増加しており、2020年だけでも同国ではサル痘が疑われる症例が4,600件近くもありました。

 

また、ナイジェリアでは17年以降、550件以上の疑い症例が発生しています。

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(参考) 世界的に流行している「サル痘」について、知っておくべき6つのこと

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上記のように、サル痘は昔から認知されていて、世界規模では特に問題視されていませんでした。

ではなぜ今、世界で「サル痘」が懸念されているのでしょうか? その理由は…

 

  1. これまでに欧州や北米でサル痘が発生したときは、感染者からウイルスが流行している国まで、感染経路を容易にさかのぼることができた。ところが、今回はそうではなく、世界各地でサル痘ウイルスの流行している国と明確な関連性をもたないクラスターが出現している。

 

  1. より感染力の強い新しいタイプのサル痘が出現したのではないかと推測していたが、2018年のサル痘の感染拡大から収集されたウイルスのゲノム配列を見る限り、大幅に違いはなく、類似していたそう。

⇒これに関しては、最近の研究で変異が50か所も変異があったとの報告もあり

 

  1. 今回の感染拡大は、アフリカの一部で患者が急増したことと、パンデミック規制の終了に伴う空の旅の急増、そして地球上の広い範囲でサル痘や牛痘、天然痘などを含むウイルスに対する免疫力が低下していることに起因する可能性が高いようだが、なぜこのタイミングで感染拡大したか明確な原因は不明

 

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(参考) 世界的に流行している「サル痘」について、知っておくべき6つのこと

(参考) サル痘ウイルス遺伝子変異50カ所 感染力増大か

(参考) サル痘の世界的な感染拡大は、なぜ起きているのか?
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さらにサル痘に関しての感染力・致死性・治療法に関して、下記の様な報告が上がっています。

 

  1. 従来のサル痘は西アフリカおよび中央アフリカのエンデミック(風土病)だが、これまでわかっている限り、特に感染力が強いわけではない

 

  1. サル痘のなかでもコンゴ盆地系統群は、感染者の最大10%が死に至ることがあるほど致死率が高い。しかし今回はゲノム解析の結果、アウトブレイクにおける致死率が1%と低い西アフリカ系統群であると推定されている。

 

  1. サル痘は感染力がはるかに弱く、「1人の感染者から平均何人がウイルスに感染するか」という実行再生産数は1〜2人程度である。それに比べ、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の実行再生産数は7を超える

 

  1. 従来のサル痘ウイルスは症状が出るまで感染力がない。症状が出た時点では感染者は回復期にあり、他人との接触を避けている可能性が高いので、ヒトからヒトへの感染はどちらかと言えばまれ

 

  1. 欧米ではすでに2種類のワクチンが利用可能で、このワクチンをウイルスに曝露後4日以内に使用すれば、感染を防ぐこともできる。

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(参考) サル痘の世界的な感染拡大は、なぜ起きているのか?
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世界保健機関(WHO)は6/23、現時点では感染者が比較的限られることや、重症化する人がほとんどいないことから、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言するにはまだ至らないという結論を出しました。

 

WHOのテドロス事務局長は、委員会の提言を踏まえ、緊急事態宣言を出すのを見送ったそうです。

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(参考) サル痘の「異常な広がり」と「濃厚接触」 WHO緊急事態宣言見送りの理由とは
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一難去ってまた一難…。

不安に思う方もいるかと思いますが、そこまで感染力も強くなく、致死性も低いというのは、ひとまず少し安心できました。

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