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ウクライナ戦争がもたらす台湾への影響は!?2022.03.10

いつもお世話になっております。

クラウンライン台湾の岡和田です。

 

早いもので、2022年3月も第2週目突入しました。
少しずつ日も伸びてきて、春を感じる今日この頃です。(*^^)v

 

そして、新型コロナウイルスのオミクロン株の勢いも弱まってところですが、
世界では新たな問題が勃発しています…。

 

連日、メディアではロシアのウクライナ侵攻の報道で賑わっていますが、

中国との緊張が続く台湾にとっても、他人事ではない気になる問題です。

 

そこで、今回は『ウクライナ戦争がもたらす台湾への影響!?』について、
考察していきたいと思います。


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ロシアのウクライナへの軍事侵攻
中国の台湾・尖閣での「力による現状変更に繋がる」不安
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2/18、ヒゲの隊長でおなじみの自民党の佐藤正久外交部会長は、
「今日のウクライナを、明日の台湾にしては絶対いけない」党内の会議で警鐘を鳴らしていました。

 

2/24のロシアによるウクライナへの本格侵攻で、
日本ではそのように考える議員も増えているようです。

 

また、台湾の蘇貞昌行政院長(首相)はウクライナ情勢の緊迫を受け
「外部勢力による情報戦や、台湾海峡の平和と安定の破壊を防ぐ」と中国を念頭に警戒を強めていると話しています。

 

さらに、JNNの世論調査では、ロシアのウクライナへの軍事侵攻は
中国の台湾・尖閣での「力による現状変更に繋がる」86% という結果をもたらしています。

 

しかし、どの記事を読んでみても、ロシアのウクライナ侵攻が中国の台湾侵攻の可能性が、
直接結びつく理由は現代段階ではないように思います。

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▽ロシアのウクライナへの軍事侵攻 中国の台湾・尖閣での「力による現状変更に繋がる」(参考:TBSニュース)
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye6006204.html
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ウクライナと台湾は別!?
情報操作による危機をあおる報道に警告!!

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台湾当局は28日公表した声明で、ウクライナと台湾が置かれている状況は完全に異なっており、
「今日のウクライナは明日の台湾」という印象操作をするべきでないと訴えた。

 

確かに、冷静に分析をせず、むやみにウクライナと台湾を
同様に考え不安を煽るのは私も危険であると思っています。

 

そのような中、羅秉成報道官が、不安をあおる言説を抑える目的で、
そうした違いについて具体的な説明を行いました。

 

その理由として、羅氏は以下の面でウクライナと同列に論じることはできないと強調しています。

 

1. 台湾は、台湾海峡に存在する自然の障壁として地政学的に重要な位置を占める。
2. 台湾は、世界の半導体製造の担い手として大事な役割を果たしている

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▽台湾、ウクライナとの違い強調する声明公表(ロイターより)
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-taiwan-idJPKBN2KX2WA
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また、シンクタンク「ジャーマン・マーシャル・ファンド」のボニー・グレイザー・アジアプログラム部長は、
「ウクライナは台湾の先行指標にはならない」と断言しています。

 

中国の対米防衛ライン「第1列島線」の中心に位置し、
最先端半導体の生産拠点の92%が集中する台湾の戦略的重要性を強調。

 

台湾と米国の2021年貿易総額は約1140億ドル(約13兆円)で、
約44億ドル(約5000億円)のウクライナと比べ経済関係が強固だ。

 

さらに、台湾への武器供与を含む安全保障規定に触れた「台湾関係法」により、
米国が軍事的に関与する素地もあると指摘しているとのこと。
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「ウクライナと台湾は別」 有事には米国介入も―専門家(JiJi.comより)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022030300833&g=int
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やはり、個人的な意見としては、現段階ではウクライナ情勢を
台湾と不適切に結び付けることは、少し強引であり、混乱をもたらすだけのようです。

 

しかし、台湾政府はウクライナ侵攻を機に、今まで以上に議論を活発にし、
有事に備えていく必要はあるかと思っています。(+_+)

 

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