毎度、お世話になっております。
クラウンライン台湾の岡和田です。
早いもので4月も中旬になろうとしています。
時間が過ぎるのはとても早い…
(私がおじさんになった証拠かもしれません…)
今月は、日本では4/29(土)からゴールデンウィーク~♪。
あと、2週間もしたらGWですね。
段々と暖かくなり、とても過ごしやすくなってきた今日この頃!
そして、最近、動向が気になるのは”台湾有事”!
蔡英文総統は4/11、中国軍が台湾の周辺海域で行った3日間にわたる訓練について声明を発表しました。
中国政府を「私が総統としてアメリカを訪れたことを口実に軍事演習を行い、
台湾海峡と地域に不安定さをもたらした」と非難しています。
そこで、今回はまた台湾有事の最新動向について
お伝えしていきたいと思います。
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台湾有事! 中国への不信感が日米を団結させる!?
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中国は昨年12/16、台湾への威嚇を拡大し、
中国の空母が沖縄本島と宮古島の間を通過させたことは記憶に新しいと思います。
また、中国海軍は12/17~22の間、中国空母から計180機の戦闘機とヘリコプターを飛ばし、演習を実施しました。
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▼参考: 「台湾有事」で沖縄をも揺さぶる中国だが、逆に日米を団結させるだけ
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/04/post-101350_1.php
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このような経緯を経て、記事の筆者A・A・バスティアン氏 は
「台湾有事のために沖縄をも揺さぶる中国行動は、逆に日米を団結させるだけ」と主張しています。
それは確かにその通りで、私も最近の中国の軍事的牽制は、単に日本と台湾の防衛費を増額するための口実にしか使われていないという印象です。
(中国もそれをわかってやっているような気がします…)
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フィリピン国内で米軍が新たに
使用可能な基地など4カ所増える!
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フィリピン政府は4/3、米国との「米比防衛協力強化協定(EDCA)」に基づくフィリピン国内で、米軍が新たに使用可能な基地など4カ所について詳細を明らかにしました。
※これでフィリピンで米軍が使用可能な基地等施設は全部で9か所
今回追加された米軍が使用可能な基地のうち、3カ所が首都マニラを有するルソン島の北東部に位置しています。
そしてルソン島の北方には台湾海峡を経て台湾があります。
このため追加されたルソン島の3基地は台湾有事を視野に入れたものとみられており、
米政府が台湾有事にここから米軍を展開することが予想されています・
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▼参考: フィリピン、米軍が利用可能な基地4カ所発表 中国対処シフトを鮮明に
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/04/4-190_2.php
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フィリピン政府はEDCAに基づく基地などはあくまで米軍の使用が可能な場所であり、
米軍が常に駐留する米軍基地ではないと強調しています。
しかし、ルソン島と台湾は台湾海峡を挟んで直ぐ隣にあり、
明らかに、台湾有事に備えた中国対処であることは明白です。
米軍は台湾有事を見据えて、着実に準備を進めていることが伺えます。
このような、米と比の動きに対して、今後、中国側の猛反発が予想できますね。
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意外と知られていない 台湾人の本当の気持ち
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今年の1/12に発表された台湾の民意調査アンケートでは、
「大陸への駒としてアメリカに利用されたくない」や
「大陸と対立するのは台湾に不利」といった回答が以外にも多数だったそう。
これは日米が盛んに台湾有事を叫ぶ現状と乖離しているように思えます。
アンケートの詳細は省略しますが、それぞれの細かい質問の答えを見ていくと、台湾人の本当の民意が浮き彫りにされてきます。
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▼参考: 台湾民意調査「アメリカの対中対抗のために利用されたくない」
https://news.yahoo.co.jp/byline/endohomare/20230120-00333655
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上記のアンケート結果をまとめると、台湾人の多くは以下のように思っていることがわかります。
確かに最近の蔡英文さんの親米祭りで、武器を沢山買ったり、合同演習を行ったり、米高官が訪台したりと色々行いましたが、結果は昨年11/26の統一地方選挙での民進党の大敗だったかと思います。
やはり付かず離れずの絶妙なポジション取りが一番安全ですが、それを行うのが一番難しいのかもしれません。
いかがでしたでしょうか?
さて、今回は”台湾有事”の最新動向を取り上げました。
日本人にとっては、日々の台湾有事ニュースをそのまま受け取って不安を感じている人も多いようですが、俯瞰して大局を見る必要があるように思えます。
(台湾人はそれが比較的出来ているような気がします)
それでは本日はここまで