毎度、お世話になっております。
クラウンラインの岡和田です。
まだまだ、残暑厳しい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
日本では22日に全国高等学校野球選手権大会(甲子園)で
仙台育英高校が東北勢初の優勝を果たしました。
日本の夏の風物詩でもある甲子園が終了すると、
日本の方は「いよいよ秋!」という感じでしょうか ('◇')ゞ
ところで、海外で長く生活していると、日本の良さを感じやすいものです。
私達にとって「日本には死角なし」と考えがちです・・・。
そこで今回のメルマガでは、私たちが良く耳にする、または意外に知らない
日本のワースト1位?について、ご紹介していきます。
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意外に知らない日本のワースト1位!
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なんと日本は農薬の単位面積当たりの使用量が主要国G20の中で2006年くらいまでは世界1位でした。
現在は中国が1位を推移していますが、日本も中国とあまり変わらないレベルで農薬を使用しています。
※意外にも2017年の統計では台湾が中国を抑えて1位!!
その背景には、例えば大きな国土を持つアメリカでは、小麦・トウモロコシなどあまり農薬を使わなくてもいい作物の栽培が多いという理由があります。
逆に国土が小さい国(日本、台湾、韓国)では少ない耕地面積で多くの収穫を得るために農薬使用量が増えてしまう傾向があるそうです。
また遺伝子組み換えによる「品種改良」も農薬が少ない理由になりそうです。
しかし農薬が体に良いか悪いかは別として、あまり良いイメージはないですよね。
現に日本の残留農薬の基準値はヨーロッパと比べると非常に高く、作物によっては100倍以上の物もあります。
国内需要にしか目を向けなかった弊害でしょうか。
最先端の技術を生かして、世界基準に合わせた農産物生産を行えば、儲かる農業にシフトできると思うのですが…
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▼参考:日本は農薬大国!? 農薬使用量は世界一!?
https://yasai-tabeyo.com/nihon-nouyaku/
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日本には、8605の病院があるのですが、その内の1076棟(12.6%)を精神病院が占めています。
これはOECD加盟国の平均より約4倍も多い数値にあたります。
経済的に豊かになれば幸せ、全ては解決すると思いがちですが、
実際にはそのようではないみたいですね。
一説には、全世界の精神科病床の約20%が日本にあると言われます。
日本の人口は世界の人口の2%弱ですので、余りにも多くの精神病床が日本にあるのが分かります。
その原因の1つとして、世界の基準が「脱入院化」が進む中、日本は旧態依然の「隔離収容」が基本となっているからです。
背景には入院患者を隔離し、できるだけ長く入院させないと利益を上げられない構造的な問題もあります。
また先進国と日本が大きく異なるのは、先進諸国は公的な精神病院が多いのに、日本は民間病院が多いことも改善が進まない原因としてあります。
調べれば調べるほど問題が根深く、すぐに改善できる問題ではなさそうです…。
とにかく、精神病患者への理解を深めることが我々にまず出来ることかなと思いました。
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▼参考:「精神病床数」が世界一レベルに多い日本の異様
https://toyokeizai.net/articles/-/325075
▼参考:日本の精神科医療が諸外国と異なる理由
https://kaigo.ten-navi.com/article/50
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「日本は店頭での生体販売をしている」
「日本は法整備が遅れているペット後進国」…
日本のペットに関する問題として言われていますが、本当でしょうか?
日本では90年代前後では年間100万匹の犬猫の殺処分が行われていましたが、
その数は年々減少し、2021年では約2.3万匹まで下がってきております。
また殺処分数を正確に開示している国は少なく、わかっただけでも下記の通り。
<殺処分数>
アメリカ :27.8万匹 ※2021年
ドイツ :0匹? ※狩猟法による駆除は含まない
イギリス :2.7~3.3万匹 ※2010年
日本 :2.3万匹 ※2021年
中国 :公表なし
<飼育数>
アメリカ :犬=6990万匹、猫=7405万匹 ※世界1位
ドイツ :犬=530万匹、猫=820万匹
イギリス :犬=900万匹、猫=800万匹
日本 :犬=892万匹、猫=952万匹
中国 :犬=2740万匹、猫=5310万匹
調べた限り、殺処分の世界一は最も多いアメリカでしょうか?
飼育数が世界1位なので致し方ない面もあるかと思いますが…
なので、だからこそアメリカは様々な法整備や保護団体などの活動が活発に行われている側面もあります。
日本も動物愛護法の改正などが行われていますが、まだまだイギリス・ドイツなどと比べると遅れている感は否めません。
どちらにしても、ペットの生命を無駄にしないでもらいたいものです。
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▼参考:2022年版!日本はペット後進国で犬猫の殺処分は世界一?
https://takuzou-biog.com/pet-developed-country/
▼参考:世界と日本の違い - Animal Essential
http://musekinin-0.jp/ja/whats_going/problem/world_japan/
▼参考:日本と世界のペット飼育数ランキング
https://petokoto.com/articles/213
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「日本は世界一の添加物大国だ!」
「EUは添加物が少ない!」
こちらも良く噂されていますが本当でしょうか?
調べた見たところ、そこまで日本が飛び抜けて多い様には思えませんでした。
※健康先進国のヨーロッパはさすがに少ないですね。
アメリカ :約1650品目 ※香料(3550品目)除く
EU :約580品目 ※加工助剤、栄養素、香料除く
日本 :約900品目 ※香料(3900品目)除く
ではなぜ「日本は食品添加物の数が世界一!」となったのでしょうか?
それは国によって認可されている食品添加物の区分けが異なり、何をどのように食品添加物として数えるかで変わるので、単純に比較することはできません。
おそらく各国によって違う添加物の複雑な区分けなどでミスリードが起こったのかなと。
しかしながら、「じゃあ日本の加工食品はすべて安全!」とも言い切れません。
専門家によると、日本の加工食品には消費者の「より美味しく、長持ちして、見た目もキレイ」という要望に応えるべく、使用される食品添加物が多いのは事実です。
また海外で禁止されている食品添加物が使用されているものも多くあります。
・合成着色料 :赤色2号、黄色4号、緑色3号、青色1号…etc
・臭素酸カリウム :日本では食パンの製造などにおいて使用
・二酸化チタン :ホワイトチョコ、ガムなどの着色料として使用
・ナイシン :ソース、ドレッシング、マヨネーズなどに使用
・トランス脂肪酸 :植物油、マーガリン、ショートニング…などに使用
・ホルモン剤投与の牛肉
…etc
やはり、消費者1人1人が製品表示をしっかり確認したり、加工品はなるべく取らない、安すぎる食品は食べないようにする、といった自己防衛が必要なのかなと思ったりします。
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▼参考:「日本は世界一の添加物大国だ」はウソ⁉
https://note.com/jnhfa/n/n005a135da008
▼参考:日本の食品添加物の種類は世界一では無い
https://lastline.hatenablog.com/entry/20140401/1396292584
▼参考:日本の食品添加物区分や海外比較
https://koumu.in/articles/220512d
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その他の日本ワースト1位!
今回は紹介しきれませんでしたが、まだまだ日本のワースト1位があるようです。
上記で調べただけでも、本当にワースト1位の物もあれば、違うものもありましたので、
ご興味がありましたら、各自でお調べいたければ幸いです。
・若者の自殺率
・寝たきり高齢者
・子供の少なさ
・電磁波を浴びる
・水の塩素濃度
・残飯廃棄量・食べ残し
・家事、育児をしない夫の人数
・GMO(遺伝子組み換え)作物の輸入、消費量
…etc
今回は様々な日本のワースト1位を取り上げたので、日本に対して悲観的に感じてしまうかもしれません。
しかし、個人的には問題の原因やその背景を学ぶことができましたし、
調べてみたら、意外とワースト1ではなかった(改善されていた)なんてこともありました。
今回の調べものをする際に様々な情報元を調べましたが、意外と情報ソースが不明な情報や、
その不確かな情報をもとに記事を作成している人が多くいた印象でした。
やはり何事もまずは自分の力で調べるのが大切ですね。