毎度お世話になっております。
日本の首都圏では満開の桜もひと段落ついたようです。
これから台湾も日本も暖かくなり、
いよいよ春が本番という感じです。
さて前々回のメルマガでお伝えしたロシアのウクライナ侵攻。
この2週間の紛争の進展とともに、中国と台湾の動きも少しありました。
本メルマガでは、今回のウクライナ侵攻が、
中国と台湾へもたらしている影響について紹介していきたいと思います。
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1. 中国がフェイクニュースで
台湾人の不安心理を煽る情報戦を展開
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ここにきて、中国は、ロシアのウクライナ侵攻を活用し、
台湾に対して中国に利益のある情報を流したり、危機感を煽る情報を流しているようです。
例えば外交関係のない台湾とウクライナは現地の台湾人の国外退避が難航していたようです。
そのような中、中国のサポートにより『台胞証』を持つ台湾人も中国のチャーター便に乗ることができた、という偽情報をSNSで流したのこと。
それにより、中国側は台湾人に対して、意図的に中国の好印象を創り出そうとした模様。
一時は、中国の行動に感謝や感動したという声が高まったそうです。
また、「台湾有事の際に米国は絶対に台湾を助けない」といった
中国発の虚偽情報が毎日のように台湾のネットに流しているとのこと。
このような中国の行動について、中国の情報戦を分析するシンクタンク「台湾民主実験室」の研究員である雨蒼氏は、
「これまでは台湾の選挙前に中国発のフェイクニュースが多かった」
「今回は戦争が起きるかもしれないという台湾人の不安心理につけこむ新しい情報戦のやり方だ」と分析しています。
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▽中国、台湾にフェイク攻勢 ウクライナに乗じる
https://www.sankei.com/article/20220405-Z33CPOXPSFOMJMVV6O6CF444UA/
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台湾人にとって、他人事でないウクライナ紛争ですが、
事実を歪めた情報は、真偽の判断がとてもつきにくいものです…
このような事態に便乗して、
むやみに人々の危機感を煽る行動は本当に止めてもらいたいです。
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2. 「非対称戦争」に向けて、
ウクライナでの戦争を研究をする台湾
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台湾は「非対称戦争(軍事力が大きく異なる当事者間の戦争)」に備えて、
ウクライナ人がロシアの侵略をどのように抑えているかを研究していると、
邱国正国防部長は2022年3月10日、同国の国会議員に向けて話をしたとのこと。
同氏は、議会でウクライナ侵攻の影響に関して報告し、「台湾軍は、ウクライナ軍がいかにして自国が戦場となったことの優位性や認知戦(メディア等を利用して人間の認知領域に働きかける新たな戦争形態)の経験を活用しているのかを研究していると述べた。
また、その学びを非対称戦争の計画に取り入れようとしていると語っている。
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▽台湾はウクライナの対ロシア戦術に学んでいる…「非対称戦争」に備えて
https://www.businessinsider.jp/post-251593
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大国とそうでない国との戦いは、何もしなければ大国の圧勝といったところです。
しかし欧米メディアのニュースではウクライナが奮闘していることが伺えます。
台湾政府には実践的なケーススタディとして
今回のロシアによるウクライナ侵攻からしっかりと学びを得てもらいたいものです。
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3.中国は台湾に侵攻しないという回答が70%を占める。
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中国の台湾侵攻が噂される中、専門家や台湾政府は、
もう少し客観的な視点で見ているようです。
米国の外交専門誌“フォーリン・ポリシー(FP)”は、
「米ウィリアム・アンド・メアリー大学の教授・研究・国際政策(TRIP)プロフェクトが、
昨年5月からことし3月までに平均800余人の国際関係学者を対象に調査した結果、『
中国は台湾に侵攻しないだろう』という回答が70%を占めた」と報道。
また「もし中国が台湾に侵攻すると仮定した場合、90%以上は『対中制裁に賛成する』とし、
80%は『台湾への軍事支援拡大を支持する』と答えた」と伝えた。
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▽台湾外相:中国の “台湾侵攻”、ロシアの “ウクライナ侵攻”よりもかなり費用かかる
https://www.businessinsider.jp/post-251593
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連日、ウクライナ侵攻による痛ましいニュースが報道され感情的になってしまうこともありますが、
改めて中立的な立場で情報に触れてみたり、自分なりに背後関係などを調べて、今できることを考えています。
ちなみに以下はウクライナ支援をサポートしている団体のまとめでございます。
ユニセフや赤十字くらいしか知らなかったのですが、沢山の支援団体があると知りました。
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今すぐウクライナの人々を支援する方法
https://www.timeout.jp/tokyo/ja/news/help-the-people-of-ukraine-right-now-022522
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