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オミクロン株はコロナを終息させる?2022.01.10

あけましておめでとうございます。
クラウンライン台湾の岡和田でございます。
2022年を迎え、気持ちも新たに頑張っていきたいと思います!!
本日も忙しい台湾駐在員の方のために、少しでも参考になる情報を配信させていただきます。

 

さて日本では現時点で沖縄・山口・広島から「まん延防止措置」の要請があり、日本政府は1/9~31までの間、適用しました。これに伴い政府は「Go Toトラベル」の再開は見送り、2月以降にずれる見込みだそうです。

 

この3県の共通点は在日米軍基地があることであり、米軍が感染源となっている指摘があります。
しかし、岸田総理は明言を避けていますが、沖縄の玉城知事や山口県知事は「米軍基地の水際対策が不十分」と指摘しており、検査や隔離の徹底を図るよう要請しています。
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(参考) 感染者急増の沖縄、広島、山口県に「まん防」適用へ 米軍由来の指摘相次ぐ
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また台湾では、初めての国内感染が確認されたと報道されています。
日本の報道では市中感染ともいわれていますが、桃園のホテルにて隔離されていた帰国者同士の感染です。感染源不明の本当の市中感染ではないので、何とかまだギリギリ耐えている感じでしょうか
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(参考) オミクロン株の国内感染、台湾で初確認=北部の検疫用ホテルでクラスター
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日本でもついに第6波が来てしまい不安に感じるかとも多いと思います。
そこで今回は、いままでオミクロン株について分かってきた特徴や政府の施策などについて調べました。

 

少しでも皆様の参考にしていただければ幸いです。

 

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◎徐々に解明されてきているオミクロン株
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▼オミクロン株の症状と重症化
オミクロン株がデルタ株より感染力が高いことは良く知られています。
しかし重症化しやすいかは、まだはっきりとは明らかになっていませんが、症状が軽い傾向にあることを示唆する研究結果がいくつか報告されています。

 

 

<英国インペリアルカレッジロンドン>
⇒オミクロン感染者はデルタより、病院にかかるリスクが20〜25%、一晩以上入院するリスクは40〜45%低い

 

 

<英国エディンバラ大学>
⇒オミクロンはデルタに比べて入院するリスクが3分の2低下している

 

 

<デンマーク>
⇒オミクロン感染者の0.6%が入院したのに対し、他の変異株の感染者の入院は1.6%であった。

 

 

これらの背景として、査読中の香港大学の研究結果では「オミクロンは気管支内で、デルタや通常株と比べて速く増殖するのと対照的に、肺内での増殖速度は相対的に非常に遅い」可能性を示唆されています。つまりオミクロンは肺炎が起きにくいかも?ということです。

 

ただし、入院率については以下の理由から慎重に解釈する必要があり、安易に「オミクロン株は重症化しないから感染しても問題ない」ということではありません。

 

 

・新規変異株であり、発症から入院までに時間がかかること
・入院率の低下が、純粋にオミクロン感染の重症度の低さか、過去の感染やワクチンの効果かが不明であること
・入院基準が時期によって異なることがあり、酸素吸入や人口呼吸器の使用率・死亡率などのより医学的なデータが必要であること
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(参考) 新型コロナウイルス「オミクロン株」の特徴について【感染力・症状・重症化】
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▼オミクロン株拡大を受けて日本政府の方針
岸田総理は本格的な第6波を前に、現在、陽性者を全員入院としている取組を見直し、宿泊施設や自宅療養を活用していくため、下記の方針を発表しました。

 

 

・経口薬の確保
⇒メルク社の経口薬は、全国1万以上の医療機関、薬局が登録し、約5,000薬を配布している。ファイザーの経口薬は、1月中に購入に関する最終合意をし、2月中できるだけ早くの実用化を目指している。

 

 

・3回目のワクチン接種の前倒し
⇒医療従事者と高齢者、3,100万人を対象とする3回目接種の前倒しを進める。900万回分の未使用のワクチンの活用も行う。

 

 

・無料検査の拡充
⇒無料検査所は各県・地域の主導で行っています。地域によって薬局・診療所・商店街などで検査を行っているので、お住いの地域の自治体のWEBサイトなどで確認してください。すでに茨城・栃木・兵庫・愛知・滋賀・北海道…などで無料検査を開始しています
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(参考) 岸田総理「オミクロン対策は国内に重点」。在宅療養体制を強化
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▼オミクロン株がコロナを終息させる?
皆さんの中でも聞いたことがあるかもしれませんが、オミクロン株の感染拡大が、新型コロナパンデミックを終わらせるかもしれないという説です。

 

 

理由を説明しますと、まず過去のパンデミックで主だったものは3件あります。

 

 

・スペインインフルエンザ(1918~1919年)
まず最も有名でかつ被害も甚大。死者数は4000万人以上

 

 

・アジアインフルエンザ(1957~1958年)
中国から流行が始まり、半年後には世界中で症例が見られるようになり死者数は約200万人。

 

 

・香港インフルエンザ(1968~1969年)
比較的緩やかに伝播していったが、それでも世界での超過死亡は約100万人

 

 

これらのインフルエンザは終息した際のパターンがあり、それは「感染力が高く、かつ重症度の低い株」が「重症度の高い株」を駆逐するパターンが多かったと言われています。

 

 

つまり、もしオミクロン株が「感染力が高く、かつ重症度の低い株」であれば、パンデミックが普通の風邪と同じようになるかもしれないという事です。
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(参考) オミクロン株が「救世主」に? そろそろコロナ終焉に備える時か
(参考) オミクロン株が最後の変異株ではない
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まだはっきりとしたことは分かりませんが南アフリカの感染拡大はすでにピークアウトしているという結果も出ています。
たしかに感染者数のグラフの推移を調べてみますと感染者数は1か月でピークまで達し、現在は下り坂になっていました。

オミクロン株を楽観視はしているわけではありませんが、もしもパンデミックが収束に向かえば希望が少し持てますね
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(参考) 南アでオミクロン株の波はピークに達したか 入院人数は懸念下回る
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いかがでしたでしょうか?
まだまだ不安が募るオミクロン株ですが、徐々に研究の結果が出ています。
油断は禁物ですが、良い方向に向かう事を祈っています。

 

 

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