| ▽緩すぎる上限規制?ウナギの稚魚が取り放題
2025年5月、EUがワシントン条約(CITES)附属書にニホンウナギの掲載を提案に対し、日本政府は、「国内のウナギ需要と供給のバランスはとれており、持続可能な利用が可能」との立場を表明。
また、日本の環境省は「天然資源を適切に管理しており、CITESに基づく取引制限は必要ない」と主張しています。
しかし一方で、実際には二ホンウナギの稚魚(シラスウナギ)の過剰採捕が続いており、個体数の回復が追いついていないという指摘もあります。
というのも資源管理について、日本は2014年に東アジア諸国と共同で養殖できる稚魚の量(池入数量)に上限を設けましたが、この取り決めに法的拘束力はなく、関係者による上限の倍、もしくはそれ以上の池入量があるといわれています。
二ホンウナギはマリアナ海嶺付近で産卵し、数か月黒潮に乗り日本周辺にたどり着くという、きわめて特殊で長い旅路を経て成長します。
また東アジア全体の二ホンウナギには目立った遺伝的違いがないことから、各国でとれている個体は同じ産卵場に由来すると考えられており、どこか一国で乱獲が行われれば全体に影響を及ぼすという点が、資源管理を難しくしているのです。
==================
参考:取り放題続くニホンウナギ、EUはワシントン条約規制に動く
参考:ニホンウナギの生息状況と日本におけるウナギ養殖・販売の現状
================== |