毎度、お世話になっております。
クラウンライン台湾の岡和田です。
今回も忙しくする日本人の皆様へ、台湾・日本に関連したニュースや、海外引越にかかわる情報をご紹介させていただければと思います。
よろしければ、ご一読していただけましたら幸いでございます。
先日、日本に旅行した台湾人がカバンを紛失し、1か月後に持ち主の元に無事届いたというニュースを見かけました。
台湾人女性は7月初旬、家族と名古屋を訪れた際、カバンを紛失してしまいました。
不慣れな土地だったため探すことはせずにそのまま台湾に戻りましたが、
友人や日本留学中の娘さんに助けてもらい、愛知県警中警察署で保管されていることが分かったのです。
===================
日本旅行中に紛失のかばん 約1カ月かけ持ち主の元に届く/台湾
▼参考: https://japan.focustaiwan.tw/society/202308190002
===================
日本に訪れた外国人が、紛失したものが無事に戻ってきたというニュースはしばしば見かけます。
「海外で紛失したものは基本的に戻ってこない」という感覚が世界的には一般的なので、
こういった事例がニュースになるのかと思います。
それでは世界的に見て、日本が紛失物の返却率は1番なのでしょうか?
実際にスイスのシンクタンクが3年間かけて大規模な調査を行ったようです。
今回のメルマガでは、世界各国の紛失財布の返却率に関して調べてみました。
==============
現金が多いほど返却率が高い!?
==============
「現金入り財布を紛失したら、中身は戻ってこない」
というのが世界的に見て一般的かと思います。
しかし、米「ニューヨーク・タイムズ」紙によると、スイスのシンクタンクが60万ドル(約6400万円)を投じ、3年間かけて世界40ヵ国355都市で大規模な調査をおこないました。
その結果、前出した紛失物に関する認識が間違っていることが判明したと記事にしています。
意外なことに、人々は財布に現金が多く入っているほど、持ち主に返却しようとしたそうです。
さらにポーランド、アメリカ、イギリスの3ヵ国で94.15ドル相当の現金を入れた財布を失くしてみた。
すると、13.45ドルのときの返却率61%に対し、71%の人が財布を返そうとしました。
現金が入っていない場合は、46%だったそうです。
この調査を率いたチューリッヒ大学のクリスチャン・ズンドによると、
「現金が入っていない財布の返却率が低かったのは、”盗んでいると感じない”から」だという。
ところが、現金が入っていると突如盗んでいるように思えてしまい、金額が多くなればその感覚も増すのだそうです。
また、その他の返却率結果は下記の通り。
・スイス、ノルウェー、デンマーク、スウェーデンなどでは、75〜85%の人が返却
・アメリカやチリ、アルゼンチン、スペイン、フランス、ロシアなどでは50〜60%
・中国、モロッコ、ペルー、メキシコなどでは8〜20%
※ただしメキシコとペルーの2ヵ国では現金入りの財布よりも、現金無しの財布のほうが多く戻ってきた。
===================
世界中で1万7000個の財布を落としてみたら…いちばん返却率の高かった国は?
▼参考:https://courrier.jp/news/archives/165441/
Civic honesty around the globe
▼参考:https://www.science.org/doi/10.1126/science.aau8712
===================
上記の研究調査では日本の結果はなかったようですが、
2018年の日本の財布の年間遺失物届が約40万件に対して、拾得届37万件だったそうです。
単純に計算すると93%の届け出率なので、世界1財布が戻ってくる国と言っても良いかもしれませんね。
さて、いかがでしたでしょうか?
それでは本日はここまで