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台湾有事はエンタメ業界のタブー!?2024.10.24

 

毎度、お世話になっております。

 

今回も忙しくする日本人の皆様へ、台湾・日本に関連したニュースや、海外引越にかかわる情報をご紹介いたします。

よろしければ、ご一読していただけましたら幸いでございます。

 

さて、今年5月に台湾総統に就任した民進党の頼氏が台湾の建国記念日である10/10に式典で演説しました。

 

演説全体を通して「中国」と「台湾」をそれぞれ国際社会で独立した、異なる主体だという立場をにじませており、中国側は予想通りこの演説に反発しました。

 

演説から4日後の10/14、中国解放軍の東部戦区が陸軍・海軍・空軍・ロケット軍を総動員させる形で、台湾を包囲するように演習を行いました。

 

さらに演習終了後、中国国防部の呉謙報道官は会見にて「独立が死に至る道だと(台湾側に)分からせるため」と演習の動機を語っています。

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参考:頼清徳演説後に中国が軍事演習で威嚇。米大統領選に向けて台湾情勢は緊迫化するか?

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今回のメルマガではこの「台湾有事はエンタメ業界のタブー」に関して深堀して皆様にお伝えしたいと思います。

よろしければ、ご一読していただけましたら幸いでございます。

 

 

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台湾人は中国の軍事進攻を楽観視している?

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政府系シンクタンクの国防安全研究院は10/9、台湾の国防や外交政策に関する最新の世論調査の結果を発表しました。

 

その中で「中国の人民解放軍が5年以内に台湾を侵攻するか」の問いに、

「可能性が高い」や「可能性がややある」とした人は回答者の約24%。

また約62%が「可能性が低い」や「あり得ない」と答えていました。

 

一方、「中国の領土的野心」については、約64%が「重大な脅威」だと回答。

約19%が「重要だが重大ではない脅威」、約10%が「重要ではない脅威」だと答えた。

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参考:台湾人の24%「中国が5年以内に台湾侵攻」=政府系機関調査 62%は否定的回答

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この一見すると矛盾するような回答はどういう事なんでしょうか?

台湾の過半数以上の人が、中国の軍事侵攻は実際には起こらないと思っているが、中国が台湾統一を成し遂げようと重大な脅威と感じている。

 

もしかしたら、台湾の人の「台湾侵攻は起こらない」=「起こってほしくない、考えたくもない」ということの裏返し何でしょうか?

 

 

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台湾エンタメ業界のタブーを破ったテレビドラマ

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実は2025年に台湾で放送予定のあるテレビドラマが注目されています。

 

「零日攻擊 ZERO DAY」というドラマは台湾で初めて放送される「中国の台湾侵攻」をテーマに創作されたフィクションで、中国人民解放軍が台湾を軍事攻撃して戦争状態になった場合に、台湾社会が直面する可能性のある事態を描いています。

 

始まりは中国軍が台湾南東の海域で対潜哨戒機が撃墜されたとして、捜索および救助が必要だという名目で台湾を海上封鎖。

 

その後、さらに上陸作戦を開始。台湾の対外航運は完全に途絶し、株価暴落と銀行の取り付け騒ぎが発生する…。

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参考:台湾ではドラマなどでの「タブー破り」が次々に、武力統一への恐怖を反映―香港メディア

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内容がリアルだと思いましたが、それもそのはずで、

政治コンサルタントの林金昌氏(元国家安全保障会議副事務総長)、軍事コンサルタントの蘇子雲氏(国家安全保障会議副局長)など、軍事界や政界からの重鎮コンサルタントを招いて製作されているそうです。

 

「業界のタブー」とありますが、関係者によると実際に製作のオファーを何人かには断られたそうです。

確かにこの作品に関わってしまったら、中国のエンタメ業界と二度と仕事はできなくなりそうですね…。

 

それでは本日はここまで

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