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戸建てとマンションで地震に強いのはどっち?2024.04.26

毎度、お世話になっております。

 

今回も忙しくする日本人の皆様へ、台湾・日本に関連したニュースや、海外引越にかかわる情報をご紹介いたします。

よろしければ、ご一読していただけましたら幸いでございます。

 

さて台湾・花蓮では4/22夕方以降、震度4以上を観測する地震が50回以上相次いでいます。

その影響で、花蓮市内で4/3の大地震で損傷したビル2棟がさらに倒壊が進み、花蓮県では4/23は休業・休校すると発表しております。

 

ここ最近は地震関連のメルマガが続き恐縮ですが、日本・台湾で何度も地震のニュースを見ていると、やはり注目せざるを得ません。

 

今回のメルマガでは、住宅の耐震性と地震被害に関して深堀して皆様にお伝えしたいと思います。

 

 

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大規模地震での死因のほとんどが圧死

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日本で大地震の際には、自宅の中で亡くなる人が一番多いそうです。

 

2024年の能登半島地震の死者は、1/31時点で238人。

そのうち窒息・圧死が141人で63.0%を占めています。

 

阪神淡路大震災では死者6434人で、窒息・圧死が約77%。

自宅など倒壊で押しつぶされているケースが圧倒的に多かったようです。

 

倒壊のリスクを考える際には住居の耐震性が重要となります。

1981年以前の住居は旧耐震基準で建てられており、1981以降を新耐震基準、さらに2000年以降はさらに強化された新耐震基準(2000年基準)によって建てられています。

 

住宅において新耐震基準を満たしている住宅の割合のことを「住宅耐震化率」と言いますが、

能登半島地震で倒壊被害の大きかった石川県珠洲市の住宅耐震化率は51%(2018年度)、

輪島市は45%(2022年度)と全国平均の87%を大きく下回っていました。

 

どの県でも都市部と郊外では、郊外の方が古い住宅が多いと思いますが、県別にみても石川県は住宅耐震化率が72%と全国平均以下で、47都道府県中41位となっていました。

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今から家買う人は知らないとマズい「耐震」の真実

参考:https://toyokeizai.net/articles/-/749292

最新耐震化率で判明!都道府県別「地震で家屋倒壊」危険度ランキング

参考:https://jisin.jp/domestic/2295700/
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耐震化の進まない住宅に住むおよそ7割が65歳以上の高齢者だそうです。

要因は様々ですが、主には費用面と改修への動機付けでしょうか。

 

「もう何年生きられるか分からない」「後に住み続ける家族もいない」

さらには自治体の補助金があっても、個人資産ゆえに全額の公費負担はできず、また義務づけもできない。

 

高齢者の住宅では、上記の理由から耐震化が伸び悩んでいるそうです。

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進まぬ住宅耐震化、過疎地が抱える構造リスク

参考:https://www.sankei.com/article/20240107-CTGEUQHNABPSRC2A2CBDFOMZ4I/
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戸建てとマンションで地震に強いのはどっち?

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日本には戸建て住宅が多く、台湾ではマンションの方が多いのですが、
戸建てとマンションとでは、どちらが地震に強いのでしょうか?

 

残念ながら一概には言えず、「戸建てだから地震に弱い、マンションだから強い」というよりも個々の物件の耐震基準や耐震等級によって地震への強さは変わります

 

共通してチェックしておくべきポイントは以下の3つとのことです。

 

1.地盤の強さ

2.新耐震基準か旧耐震基準か

3.耐震等級は1~3のどれか
1の地盤の強さですが、便利なもので下記のWEBサイトで確認することが出来ます。
ちなみに私の実家の千葉県松戸市は地盤が弱かったです…。

(地盤サポートマップhttps://supportmap.j-shield.co.jp/)
2の耐震基準ですが、実際の地震被害のデータを見ると如実に違いが出てきます。
下記のデータは熊本地震(2016年)での木造住宅(戸建てが主)の被害状況。

 

・旧耐震基準の木造住宅は5.1%が無被害

・新耐震基準の木造住宅は20.4%が無被害

・2000年以降の新耐震基準の木造住宅は61.4%が無被害

 

3の耐震等級は、その表示が義務付けられているわけではないので利用状況はいまだ低く、

戸建ては全体の21.0%、マンションは全体の24.5%の普及率となっています。(国土交通省調査より)

 

また、耐震等級を採用している住宅の内、戸建てとマンションの各割合は以下の通りになっています。

 

    耐震等級1     等級2    等級3

戸建て       2.2%    6.8%    90.7%

マンション    88.2%  2.7%    7.0%
※耐震等級1:まれに発生する大地震による力に対して倒壊、崩壊しない程度

※耐震等級2:「等級1」の1.25倍の耐震性能

※耐震等級3:「等級1」の1.5倍の耐震性能
マンションの耐震等級1が多い理由としては、建築コストが多くかかることと、

建築工法上、柱や梁を大きくする必要があるため、窓や開口部を狭くなり販売がしづらくなるからだそう。

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戸建てとマンションで地震に強いのはどっち?耐震基準・性能を徹底比較

参考:https://ieul.jp/column/articles/44669/
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今回、住宅の耐震性に関して調べましたが、私の日本の実家は2000年以降に建てられたので、一応安心しました。

 

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