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データで比較する近年の大規模地震2024.04.19

毎度、お世話になっております。

 

今回も忙しくする日本人の皆様へ、台湾・日本に関連したニュースや、海外引越にかかわる情報をご紹介いたします。

よろしければ、ご一読していただけましたら幸いでございます。

 

さて4/17、愛媛・高知付近でM6.6の地震が発生しました。
 

今年に入り、能登半島や台湾花連、そして今回の愛媛・高知地震と、立て続けに大きな地震が起こっております。
愛媛・高知地震でお亡くなりになった方の情報はまだありませんが、怪我や被災された方には、心よりお悔やみ申し上げます。
 

立て続けに発生する地震に心配になりますが、今回のメルマガでは近年発生した大規模地震に関して深堀して皆様にお伝えしたいと思います。
 
 

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データで比較する近年の大規模地震

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最近、日本の地震関連の報道を見て疑問に思いました。

内容を簡潔にまとめると「台湾の被災者支援は迅速に進んでいて素晴らしい、一方日本は一向に進まない」というもの

 

確かに、台湾での花連地震発生から2時間後には個室テントが設置されました。
さらに受け入れた避難者に食事や下着などの日用品、アロママッサージなども無料で提供されたそうです。
 

しかし、日本と台湾では人口数も違いますし、被災状況もまるで違います。
下記に、花連地震・能登半島地震・熊本地震のデータを比較してみました。
 

結果わかったのは、今回の花連地震の被災状況は日本と比べて非常に小さいということです。

 

■2024年 台湾 花連地震(M7.7*)*日本の気象庁発表のもの

死者:16人、負傷者:1145人、全壊:情報なし(0棟?)、半壊:およそ32棟

https://udn.com/news/story/123995/7905249

花連県人口:約32万人、宜蘭県人口:約45万人

 

■2024年 能登半島地震(M7.6*)

死者:245人、負傷者:1302人、全壊:8536戸、半壊:19015戸

https://www.bousai.go.jp/updates/r60101notojishin/r60101notojishin/pdf/r60101notojishin_41.pdf

石川県人口:約213万人、新潟県人口:約212万人

 

■2016年 熊本地震(M7.3*)

死者:211人、負傷者:2746人、全壊:8682戸、半壊:33600戸

https://www.bousai.go.jp/kaigirep/houkokusho/hukkousesaku/saigaitaiou/output_html_1/pdf/201601.pdf

熊本県人口:約181万人、大分県人口:約112万人

 

 

元々、被災地域の人口数が台湾の方が少ないですし、特筆べき点は建物の倒壊数がまるで違います。
これは日本では木造一戸建てが多く、台湾ではほとんどがコンクリート製のマンションやアパートであることも原因としてあります。

 

報道映像などで、能登半島地震での倒壊した住宅が並ぶ風景を見ると、そのほとんどは古い木造住宅であることが確認できます。

住居が損壊した住人は当然避難されるので、その避難者数も台湾と日本ではまるで変わってきます。
 

おそらく、日本でも一部の避難所では台湾のように迅速に支援できた所もあったと思います。

ただ、被災規模があまりにも大きいので、支援が行き届かない避難所などが報道などでクローズアップされてしまったのではないでしょうか?

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ビル耐震進まず、手抜き工事も横行 台湾地震1週間

参考:https://news.yahoo.co.jp/articles/801cc6e7f811d530fcf897a708154274ffc55bae

能登半島地震 比較的古い木造建物で甚大な被害 国交省現地調査

参考:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240214/k10014358341000.html
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また能登半島地震で被災した地域では、まだまだ支援が必要な状況で問題も山積みです。
ボランティア不足、ボランティアを管理・手配する市役所の人不足などなど。

 

さらには全壊した建物は公費解体可能ですが、持ち主不明の空き家が邪魔になって、解体同意の確認ができず、瓦礫撤去が進まないという問題も発生しています。

自治体任せ、ボランティア任せにするのではなく、国のトップが強いリーダーシップを発揮して、少しでも早い復旧・復興が行われることを願っております。

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手つかずの倒壊家屋 その訳は “公費解体”に課題【報道ステーション】(2024年4月11日)

参考:https://www.youtube.com/watch?v=i_JdV6hJJNE
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