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台湾と沖縄は3万年来の付き合い!?2024.06.28

毎度、お世話になっております。
 

今回も忙しくする日本人の皆様へ、台湾・日本に関連したニュースや、海外引越にかかわる情報をご紹介いたします。
よろしければ、ご一読していただけましたら幸いでございます。
 

先日、カヤックで台湾東部・花蓮から石垣島までを目指すという記事を見かけました。
 

なんでも台日合作の番組「レッツ・ゴー・カヤッキング!」(上船了各位!)の企画で、台湾の俳優・芸能人ら7人が260キロの航海に挑むそうです。
 

番組の公式フェイスブックでは、彼らが6/10に花蓮から130キロ離れた与那国島に到着し、翌11日には目的地の石垣島に無事到着したようです。
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参考:カヤックで台湾から石垣島目指すテレビ企画、無事到着 沖縄県副知事らが祝福
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この番組企画に非常にロマンがあると感じたのは私だけでしょうか?
かつて、旧石器時代(約38000年前~16000年前)にユーラシア大陸から日本の祖先が移動してきましたが、そのルートは3つあると言われています。
 

・朝鮮半島からきた対馬ルート(約38000年前)
・台湾沖縄からきた沖縄ルート(約35000年前)
・樺太からきた北海道ルート(約25000年前)
 

今回の台湾の番組で、この人類の移動の歴史を意識したかは不明ですが、
非常にロマンのある番組企画だなとおもいました。
 

そこで今回のメルマガでは「台湾-沖縄間の移動の歴史と文化」に関して深堀して皆様にお伝えしたいと思います。
よろしければ、ご一読していただけましたら幸いでございます。

 
 

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3万年前の航海を徹底再現
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先に紹介した番組企画のように、人類が約3万年前に日本列島に渡った1つのルートとされる沖縄ルート。
 

この台湾‐沖縄間の海洋を丸木舟で実際にたどる航海プロジェクトが2019年に行われました。
 

このプロジェクトは「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」呼ばれ、国立科学博物館の人類進化学者・海部氏がリーダーを務めました。
その他20人以上の研究者や海洋探検家らが参加し、その記録映像はドキュメンタリー映画にもなっています。
 

その再現度は徹底されており、当時の旧石器時代の道具や技術だけで航海を完遂させたのです。
丸木舟は約7.5メートル、幅約70センチで、スギを3万年前の石器に似た石おのでくり抜いて作製されました。
 

また当時の想定航海技術水準に合わせて、GPSはもちろん地図やコンパスも使わず、風や星を手掛かりにして航海しました。
 

もちろん、安全確保や実験航海の記録などのために海部氏らはエンジン付きの小型船に乗って伴走しましたが、一切の手助けを行わなかったそうです。

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参考:3万年前の航海、丸木舟で完遂 科学博物館チーム、台湾から沖縄・与那国島に到着

参考:日本人は「どうやって」「どこから」来たのか?ホモ・サピエンスの壮大な旅を探る
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台湾と沖縄の文化の共通点
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元をたどると数万年前からと、深い関係がある台湾と沖縄ですが、やはり類似する文化が今でも残っているようです。
 

<共通点①:お祭り>

台湾には中秋節、清明節、端午節などありますが、沖縄にも似たような意味合いを持つ風習があるのです。

・台湾の「中秋節」と沖縄の「エイサー踊り祭り」

・台湾の「清明節」と沖縄の「オハナ祭り」

・台湾の「端午節のちまき」と沖縄の「どんど焼き」

 

<共通点②:台湾と沖縄のお墓>

沖縄では「亀甲墓(かめこうばか・きっこうばか)」と言う特徴的なお墓を数多く見る事ができます。

台湾のお墓も沖縄のお墓をもっとカラフルにしたような感じで、雰囲気が似ています。

 

<共通点③:旧暦>

沖縄では今でも旧暦が大切にされており、漁船に大漁旗を掲げたり、旧正月を盛大に祝ったりするそうです。

台湾の一般家庭では毎月1日と15日に土地の神様とご先祖様に拜拜(バイバイ:お供え物や、お祈り)をする風習があります。

 

<共通点④:あの世のお金>

台湾には先の拜拜の際に、土地の神様やご先祖様にあの世でお金に困らないようにと「あの世のお金」を燃やす風習があります(台湾では「冥紙(ミンジ)」と呼ぶ)

一方、沖縄でもあの世のお金を燃やす風習があります。

これを「ウチカビ(打紙)」と言い、沖縄のスーパーでも販売されているようです。

 

<共通点⑤:台湾料理と沖縄料理>

沖縄料理の中でも有名な「ゴーヤーチャンプルー」がありますが、

台湾にも、白いゴーヤーと卵を一緒に炒めた料理「鹹蛋苦瓜(シェンダンクーグワー)」があります。

台湾では緑よりも白いゴーヤーを見かける方が多いです。

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参考:意外と多い!?台湾と沖縄の共通点

参考:台湾と沖縄の祭り文化:異なる地域が紡ぐ共通の祝祭の物語
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確かに、台湾と沖縄がなんとなく似ていると私も感じていました。

しかし「まあ距離が近いから」と何となく済ませていましたが、こんな古い時代から関係性があったとは驚きました。

 

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