毎度、お世話になっております。
今回も忙しくする日本人の皆様へ、台湾・日本に関連したニュースや、海外引越にかかわる情報をご紹介いたします。
よろしければ、ご一読していただけましたら幸いでございます。
先日5/30、台湾の労働部(労働省)は最新の職種別給与調査結果を発表しました。
平均月給では航空機のパイロットが約31.5万台湾元(約152.5万円)となり、全職種で最高でした。
また保険数理士※は約20.5万元(約99万円)、医師は約17.1万元(約82.8万円)、船舶運航管理者(水先人を含む)やプロスポーツ選手は10万元(約48.4万円)超でした。
※保険数理士(アクチュアリー):保険や年金などの適正なデータを算出する数理業務の専門家。
台湾ではわずか42人しかいないそう
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パイロットの月給152万円超 労働部の職種別給与調査/台湾
参考:https://japan.focustaiwan.tw/society/202406010001
勞動部調查職類別薪資 機師月薪逾30萬最高
参考:https://www.cna.com.tw/news/ahel/202405300058.aspx
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パイロットは日本でも高収入ですが、台湾のマーケットが小さいからか、プロスポーツ選手の月収が50万円ほどしかないのは、ちょっと夢がないですね…。
さて今回のメルマガでは「台湾と日本の給与と物価」に関して深堀して皆様にお伝えしたいと思います。
よろしければ、ご一読していただけましたら幸いでございます。
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台湾と日本の給与と物価の比較
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台湾の平均年収は年々堅実に伸びてきています。
台湾の人材バンク「104人力銀行」によると2023年における台湾の平均年収は、69.4万台湾元(約330万円)と直近8年間で最高額だったようです。
台湾の給与事情で特徴的なのは、台湾では40代の年収が1番高く、若い世代や65歳以上の収入は40代と比較すると低収入になる傾向があるそうです。
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台湾の平均年収|業界によって大きな給与格差がある台湾の給与事情
参考:https://asiatojapan.com/jgs/recruitment-employment-countries/taiwan/salary2023/
【各產業年終懶人包】!2023年終平均1.08個月,創10年新低
参考:https://vip.104.com.tw/preLogin/recruiterForum/post/137110
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年齢が上がるほど給与が上がる日本とは違い、体力も知識も経験も一番ある働き盛りの40代がきちんと評価されることは、台湾経済の好調の要因の1つなのではと思います。
また、世界中の都市や国々の生活情報を記録するデータベースNumbeoによると、国別の物価ランキングで日本は15位、台湾は36位にランクインしています。
その結果、東京と台北の物価を比べると、住むこと・食べることにおいて台湾は日本よりも費用を抑えることができるようです。
・台北の物価は東京より26%安い。
・台北の家賃は東京より30%安い。
・台北のレストランは東京より24%安い。
・台北の食費・日用品は東京より17%安い。
日本の平均年収が464万円(2023年)なので、台湾の平均年収(約330万円)と比べると134万円ほど差がありますが、日本との物価差を考慮するとあまり違いが無いのかもしれません。
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台湾の物価は日本の約70%|日用品をはじめとした台北&東京の各分野物価比較
参考:https://sekabiz.com/column/country/asia/taiwan/commodity-price/
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今回は台湾と日本での年収差は、物価差を考えるとあまり違いがないと言いましたが、もちろん単純に比較はできないとも思います。
飲食店も日本の方が清潔で、様々なジャンルがありますし、住居も台湾はボロい物件も多く、設備が多少壊れてもそのままというのも良く聞きます。生活用品だって、日本製の方が質が高いとも思います。