毎度、お世話になっております。
今回も忙しくする日本人の皆様へ、台湾・日本に関連したニュースや、海外引越にかかわる情報をご紹介いたします。
よろしければ、ご一読していただけましたら幸いでございます。
去る5/20、台湾の頼(らい)新総統が就任演説を行いましたが、議会では頼総統が率いる民進党が少数派(51議席)で、野党が最大会派という「ねじれ状態」になっています。
5/17には、国会改革法案を巡り与野党の立法委員(国会議員)が激しく衝突し、計6人が病院に搬送される事態となっています。
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国会改革法案巡り与野党衝突 6議員搬送/台湾
参考:https://japan.focustaiwan.tw/politics/202405170008
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私のイメージですが、台湾の議会では乱闘騒ぎが度々起きている印象です。
日本でも全くないわけではありませんが、乱闘件数で言えば台湾の方が多いのではないでしょうか?
そこで今回のメルマガでは「ねじれ議会が生んだ乱闘騒ぎ」に関して深堀して皆様にお伝えしたいと思います。
よろしければ、ご一読していただけましたら幸いでございます。
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混乱を呼ぶ国会改革法案
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現在、台湾議会で審議されている「国会改革法案」は、立法院の運営をより効率的かつ透明性の高いものにすることを目的としているようです。
以下は、一般的に報じられている主な改革の要点となります。
- 議員の出席率を向上させるための新たな規定が導入される。
- 各議員の投票行動や発言内容を記録し、公開することが義務付けられる。
- 議事進行を円滑にするための新たな手続きや規則が設けられる。
- 無駄な審議の引き延ばしを防ぐための制限時間が設定される。
- 議員の行動規範を強化し、倫理違反に対する罰則を厳格化する。
- 議員の利益相反に関する規定を強化し、公正な審議を確保する。
- 市民が法案審議に参加できる機会を増やし、意見表明の場を提供する。
- 公聴会やオンラインプラットフォームを通じて市民の意見を取り入れる。
一見すると、良い改革のような気がしますね。
さらに混乱を生んでいるのが国会改革法案の一環として審議されている「議会侮辱罪」の新設案です。
「議会侮辱罪」は、議会内での発言や行動が議会の秩序や権威を侮辱するものと見なされた場合に適用されます。
具体的には、議会の審議を妨害する行為、議員や議長に対する不敬な言動、物理的な暴力行為などが対象となります。
反対派の議員たちは、政府や与党が自分たちを黙らせるためにこの法律を悪用するのではないかという不信感を抱いているようです。
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参考: 2024/5/23 Copilot調べ
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台湾議会の乱闘は一味違う!?
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日本の国会でも、議長のマイクを取り上げて揉みくちゃになったり、牛歩戦法で時間を稼ぐなどありますが、台湾の議会はもう少し激しい気がします。
下記、2017年から台湾議会で起きた乱闘騒ぎを列挙してみました。
紙屑を投げるなどまだ序の口で、水やバナナ、豚の内臓、消毒液、中には牛糞をまく議員もいたようです。
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参考: 2024/5/23 Copilot調べ
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暴力や人が不快に思う行為はやめた方が良いと思うので、この議会侮辱罪には賛成なのですが、第一党の国民党に良いように使われてしまうという懸念もわかります。
ただ先進国では、議会侮辱罪が取り入れられている国も多いので、民主主義に誇りを持つ台湾なら取り入れるべきような気もします。
いずれにせよ、急いで法案を作るのではなく、十分な議論は必要ですね。