CROWN LINE Taiwan

クラウンライン・台湾

+886-2-2723-2202
taiwan@crownline.jp
お問い合わせ

台湾の花連地震に関して2024.04.12

毎度、お世話になっております。
 

今回も忙しくする日本人の皆様へ、台湾・日本に関連したニュースや、海外引越にかかわる情報をご紹介いたします。
よろしければ、ご一読していただけましたら幸いでございます。
 

皆様も知っての通り4/3、台湾の東部沖を震源とするマグニチュード7.7の地震がありました。
最大震度6強を観測した花蓮県を中心に4/7時点で、13人の死亡が確認され、行方不明者6人の捜索が続けられています。
 

まずは、お亡くなりになられた方々に対し、心よりお悔やみ申し上げますとともに、
被災された地域の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
 

今回のメルマガでは、4/3の台湾地震に関して深堀して皆様にお伝えしたいと思います。

 
 

--------------------------

台湾は地震被害を最小限に抑えられた?

--------------------------

連日、日本のメディアは台湾の地震被害がいかに大きかったかを報道しています。

それ故か、日本の友人や家族からは非常に心配した様子で連絡をもらいました。

 

一方、下記に紹介するBBCの記事では、日本の報道とは違った視点で今回の災害を報道しています。

 

“撮影チームは、恐ろしい角度に傾いた10階建ての建物に集まっている。

とても奇妙で恐ろしい光景だが、これは市内の何万もの建物のうち、構造的にダメージを受けた数少ないものの1つに過ぎない。

警察の封鎖線から100メートルも離れると、花蓮の街は完全にいつも通りだ。店舗もカフェも営業しているし、交通も機能している。予備知識なしに街を車で走れば、数日前に大地震に見舞われたとは気づかないだろう。“

 

“これまでに報告された10人の死者のうち、建物の倒壊による悲劇的な犠牲者は1人だけだった。

前述の、花蓮市の10階建ての建物だ。その他の死者は、地滑りや落石によるものだった。”

 

“ちょうど1年前、トルコとシリアをほぼ同じ規模の地震が襲った際には、5万人以上が死亡しました。

2011年にニュージーランドで、M6.7という規模の小さい地震では、市街地がほぼ全壊しました。”

 

 

上記からもわかる通りBBCは、“今回の台湾地震は思ったより被害が少ない”という見方をしているようです。

さらに、BBCはなぜ地震被害を抑えることが出来たかをまとめています。

 

・震源地は花蓮県の南30㎞の地点だったため、花蓮市内とその周辺は最悪の揺れを免れた。

 

・1999年の南投県「921大地震」や昨年のトルコ・シリアなど人口密集地のすぐ近くで発生した地震とは対照的だった。

 

・1999年の大地震がきっかけに建築基準法が変更され、以後すべての新しい建物は、基本的な耐震レベルを満たすことが求められるようになった。

 

・政府は耐震改修を大々的に実施し、建物の外壁に鉄骨の骨組みを追加したり、柱を増やすなどの補強を行ったりした。それは橋のようなインフラにも適用された。

================================
【解説】 台湾地震 20年前の経験が被害を最小限に

参考: https://www.bbc.com/japanese/articles/c4nvg389kldo.amp
================================

 

まず、花連の斜めになった倒壊ビルは、1999年以前の旧耐震基準で作られたビルでした。

さらに、そのビルは2018年の台湾地震の際にも一部に被害があっていたようです。

 

しかし、その後、耐震補強などの工事は行われませんでした。

 

これは背景に台湾ではマンションの各部屋でオーナーが違う分譲型マンション(区分所有ビル)が一般的なためです。

区分所有だとオーナーが異なるためマンションの修繕の際に合意の形成が難しくなります。
 

これを知った時に、なぜ台湾の古いマンションは外壁の汚れや破損を修繕せず、そのままなのか理解できました…。

 

お問い合わせ